
BtoB企業の個性を生活者へ、深く伝えるには
「日々の暮らしには縁がない?」清水建設の存在をどう描くか
日本屈指のゼネコンである清水建設。手がけるさまざまな大型プロジェクトは、いずれも私たちの生活を支えているものばかり。
しかし、生活者にとっては直接商品を手に取ることがないため、なかなか接点を感じてもらえていない面もあります。
こうした課題を持つ清水建設を、一般ユーザーにも身近な存在として感じてもらい、その仕事や企業への理解、共感を高めたい。
そんな想いからプロモーションに取り組み始めました。
生活者の目線を通じて見えてきた、清水建設の人柄
視点を変えて話題を呼んだ「土木広告 吉浜道路」篇
転機となったのは、岩手県・吉浜トンネルをテーマにした企業広告。
「峠に新しくできたトンネルが、家族の距離を近くしてくれた」といったストーリー設定の新聞広告を制作。土木事業が生活者にどのように貢献できるかを伝えました。土木事業から家族の距離にフォーカスしたこの広告は反響を呼び、第37回「2016日本BtoB広告賞」新聞広告の部銀賞、第43回「日経産業新聞広告賞」優秀賞など数々の賞を受賞する結果に。清水建設のクライアントからも高い評価を得たと評判を呼びました。

生活者視線の広告が評価 パートナーとしても信頼を築いた新聞広告
吉浜道路の広告で好評を得た土木広告はその後「圏央道」篇(左)、続いて「鹿野川ダム」篇(右)へとつながり、徹底した生活者視線を捉えていきました。
そして「鹿野川ダム」篇でもまた第57回「ビジネス広告大賞」1ページ広告部門の銅賞を受賞するなど、広告界からも評価を得るだけでなく、清水建設との信頼も強めてまいりました。

カメラガールズを巻き込んで新たな取り組みへ「ダムパシャ」
さらに、八ッ場ダムの建設では、「ダムパシャ」というコラボレーションプロジェクトを企画。
ダム建設の現場で撮影を楽しむカメラガールズの目線を通じて、土木の仕事とそこで働く人々の存在を、身近に感じてもらうことをめざし、これまでの新聞広告から発展してスペシャルサイトも手がけていくことに。こうした新たな取り組みも評価され、第34回「読売広告大賞」住・資産部門の優秀賞、第39回「2018日本BtoB広告賞」ウェブサイト<スペシャルサイト>の部銀賞へとつながりました。

清水建設らしさを伝えるのは「ナカの人」
Shimz Human & Tech Magazine ヒトワザ!
清水建設が暮らしのそばにあることを中心にこれまで企業と人とをつなげるプロモーションを行ってきました。そして新たに、”人と技術のいい関係”をコンセプトに、現場で働く人々の情熱と技術力にフォーカスしていくWebメディアを制作。その第一弾として、現在建設を進めている虎ノ門・麻布台プロジェクト建設工事を紹介しています。
なかでも重要なコンテンツのひとつであるインタビューでは、事前のヒアリング調査は綿密に行いながらも、つくり手が書きたいストーリーに誘導することは避け、その人の想いのたけを思う存分に吐き出してもらうことに注力。それぞれの方の熱い言葉に耳を傾けながら、個人の想いと清水建設らしさが重なるポイントを導き出すべく、対話を続けていきました。その結果、聞き手となるクリエイターも圧倒されたという、ひとつひとつの言葉の熱さが感じられるインタビュー映像の収録に成功。働く「ナカの人」から企業姿勢が感じられるサイトとなりました。
Creative Director:鶴田 修
Planner:原田 紗希 / 木下 康志
Art Director:飯田 雄介 / 後藤 真也
Copywriter:鶴田 修
Digital Planner / Web Director:石川 智恵
Digital Producer:石川 智恵 / 土井 桃花
Movie Producer:前田 健太
Producer:小池 亮 / 鍵小野 智史
Movie Director:西 弾